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びしゃ、と首のあたりに白い乳が浴びせられる。出始めのころは黄味がかかった色だったそれは、だいぶ白くなって感触もさらさらになっている。それでも視界いっぱいに広がる広い胸はまだ腫れて少し熱を帯びたままだ。ため込んでいたとは聞いていたから仕事は長くなりそうだった。
乳頭が乳を噴くと俺の中に埋まったものが一層硬さを増して責めてきて、その度に腰をくねらせる羽目になる。
肩越しに見える弟は仕事をこなす時の淡々とした顔。
他の牛より体がかなり大きく、珍しい種である俺たちは、人間相手ではもし暴れたときにケガをするので、搾乳は自分たちで行う。弟と俺は日常的にお互いの乳を搾って容器に溜め、それを部屋の外に置いておくことになっていた。
時折、人間では手が付けられない性格の牛の搾乳を仕事として与えられることもあったけど、基本的には2人きりでその作業に没頭できるので俺はこのやり方がなかなか気に入っている。
俺と弟と同じ形をした赤目が細くゆがめられ、眉間にしわが寄っている。はめられた口枷のボールからぼたぼたと涎が垂れてきて、浴びせられた乳と混ざってシーツに染みた。
今日の搾乳仕事だといって連れてこられたのは俺たちの父親だった。驚いて弟を見たけど事前に聞かされていたのか、普段通り表情は揺れない。
牛としては高齢にあたるので、絞ったものは廃棄でいいらしい。ただずいぶん溜まっており乳が張って、そろそろ乳腺炎になりそうなので、ある程度の量を絞るようにとのことだそうだった。
「父さん、係の人を困らせてはだめでしょう。」
弟がまた乳首をつまむ。手のひらで乳房を包んで揉みこむようにするとまた先っぽに乳汁が滲んだ。
それを見ていると、今朝もう絞ったはずの自分の乳腺がびき、と反応してまた乳を作り始めてしまう。
「兄さん吸って。」
父の後ろから弟がその背中を押すと口のそばに乳首が近づいてきたから素直に吸い付いた。じゅわぁと甘い汁が広がる。父の体がびくびくと脈打って、ついでのように父の後孔に自分の怒張を突き立てている弟が腰を動かし、俺の中にもそれが響いた。
「ふ、んんっ…うう、」
くぐもった声は俺のものか父のものか。
仕事熱心な弟は休む間もなく父を揺すり続ける。連動して父の陰茎が俺の中を抉り、腹の中から気持ちよさがぞわぞわとのぼってきて、胸の尖りがむずむずし始める。
父の手が伸びてきてそれをぎゅうとつまむと情けなくもぴゅる、と白い汁が出てしまった。
「兄さんが出してどうするの。」
そんなことを言われても。
俺も仕事をしなくてはと、口内に含んだ大き目の乳首を乳輪ごと深く咥えて吸った。まだまだ勢いを失わず出てきたものは飲み下す。
喉の奥で詰まったような声をさせた父は、両手を使って、むっちりとしてきた俺の胸筋を集めて寄せるように何度も肉を動かした。
「ああっ…ちょ、やめっ…っぁ」
フラッシュバックする記憶で口が離れてしまう。俺の乳を最初に絞ったのはこの個体だ。わけもわからず気持ちよさに流されて、1滴も出なくなるまでずっと、まだ伸びていない丸い乳首をつままれ続けた。
思い出した当時の映像からも快感を拾った乳腺がびきびきとそのはたらきを活性化する。
ため息をついた弟が、俺の入口を広げている棒を指でなぞりながら、反対の手で父の乳房を掴んで乳頭をつねりあげた。
「んぐぅぅぅっ…!」
「あ、ばかっ、それ俺にもくるぅっ…!」
またぶしゃと放射線状に飛び散った汁が顔にかかる。弟の指は俺の穴の淵にも当たり、触られて速度を上げた父の陰茎の動きに押されて一緒に入ってきてしまいそうだ。
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