もーそーわんしーんまとめ③6/6-6/15 - 7/10

6/12
「ほんっっっと、お前のこと嫌いだわ…っ。」
頭の横でシーツを握りしめながら口から絞り出す。
俺の腰を抱え上げてその真ん中にいきり立ったものを何度も突っ込んでいる弟が機嫌の悪い目をこっちに向けてくる。
「尻は俺のこと大好きみたいだけど。」
さっきまでより一層奥まで抉られる。まだ全部収まっていなかったのか。反動で喉が反った。俺もあんたのこと嫌いだけどね、と1ミリの遠慮もなくがつがつと速度をつけて突き立てられ、思考が飛びそうになるのをなんとかつかまえる。

情けない音を口からぼろぼろと零しながら、それでもやられっぱなしは癪に障るので尻の筋肉に力を入れて締め上げると、弟の喉の奥が詰まった音をたてた。

幼稚園児のころは普通の兄弟だったように思う。
弟が小学校にあがってしばらくしたあたりから、何がきっかけだかもう思い出せないが空気が悪くなった。髪の色が白みたいな銀で目立ってしまったがために、周りの評判にあわせるようにキャラクターをつくってしまった俺と、黒髪で口数も少なく、大人の評価が良かった弟。でも知ってる。こいつは誰も見ていないところで、捕まえた雀の羽をもぐような奴なのだ。
髪や服や装飾品、ほかの無用なものを全部取っ払ってしまえば同じ顔のはずなのに、何がこんなにも嫌悪感をうむのだろう。

意識が逸れていたからか、下腹部を思い切り押された。そのまま一番奥をぐりぐりと圧迫される。膀胱がはさまれて悲鳴を上げた。
「ぐっ…!あ、ああっ!」
頭では心底軽蔑していて、首から下は思い切り悦んでいる。自分でもわけがわからないが、こいつはどうなっているのか。顔を合わせるたびに睨みつけてくるくせに、がちがちに勃起させているのはなぜなのか。
弟が俺の左足だけを高く担ぎ上げた。腰がねじれる。痛い。でも中で弟のものがぐるりとまわってそこだけは底なしに気持ちよかった。
「あんたは頑丈なところだけがいいよね。」
嫌っているくせに面白がるような歪な形で弟は笑った。
羽をもぎ取られてはたまらないから一刻も早くこれを終わらせてしまおうと、歯を食いしばって腹と尻に力を入れた。

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