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重くごわごわになった生地をじゅうと吸う。
濡れて濃くなった柔軟剤のにおいと、弟のにおい。鼻から抜けると下半身が甘く痺れる。
じんじんと疼くそこは布越しに弟の舌で遊ばれていて、なんとなく物足りない。時折布ごと孔にぐりぐり押し込まれて足を閉じてしまいそうになるが、弟の頭があってできなかった。俺より少し硬めの髪が太ももをずっと撫でている。くすぐったい。
さっきまで洗濯物を干していたはずだった。乾いているか1枚ずつ確認していて…なんでこうなったんだっけ。弟のパンツの乾き具合を確かめるために匂いをかいでたら、それを見られて、変な気持ちになって。着替えるって言う弟を触りたくなったから俺が脱がせて、履かせて。そのままそこに鼻を埋めて好きなだけ嗅いでいたら、気づいた時にはこうなっていた。中途半端な悦さでふわふわしてよくわからない。
いい加減下着の中身を食べさせてほしい。
「な、も…舐めてい…?」
「舐めてるよ。」
「そうじゃなくて…。直に舐めてい?」
人差し指でウエストをぐいぐい引っ張りながら言うと、なぜか先に俺の下着が下ろされた。はりついていたものがなくなって、恥ずかしいくらい勢いよく弟の顔の前に飛び出す。涎をこぼし始めた先っぽは見向きもされず、根元に鼻をひっつけられ会陰をべろんと舐められた。
「ぅあっ!」
「俺の許可ちゃんと取るとこウケるよね。」
「やっ、そこ、でしゃべる、なっ」
「躾が行き届いてる」
丸くやわらかいところを甘噛みされる。泣いてすがりたくなるようなむずがゆい気持ちよさ。それでもまだ、よしと言われていないからパンツに指をひっかけたまま布に唾液を染み込ませながら待っていた。
突然、後孔に指とはちがう硬さのあるのもが入れられる。思わず体をひねって見るとローションボトルが直接差し込まれていた。顔がひきつる。ボトル本体を弟の手が握りつぶすのが見えた。一気にゼリー状の冷たいものがどろどろと入る。
「ひぃっ…あああっ…」
熱くなっていたところが急に冷やされて衝撃でびくびくと体が跳ねた。予想していなかったタイミングで絶頂につれていかれて息が吐けない。
「ところてん。」
もう一押しボトルをへこませて、弟はそれを放った。脱がせた俺の下着で肩のあたりに散った精液を拭いている。
何が起こったのかよくわからないでいると、ぬるぬるにされた孔に今度は指を入れられた。
「あっ…あ、ん、ああっ」
「出したからすっきりしたよね。終わりにしようか。」
「へ…?」
言っていることとやっていることが全然合っていない。頭は混乱して、体は反応している。
ぐちゃぐちゃと音を立てながらかき回される。このまま?終わる?
難しいことがひとつも考えられなくなって、必死で目の前の盛り上がったものにしゃぶりついた。
「やら、これ、いる…」
もぐもぐと丁寧に食むと布の中で窮屈そうにどんどん膨らんでいく。ついに弟がいいよ、と言ってくれたから、ぐいと力を入れて引っ張って、ようやくぐしょりと濡れた下着を脱がせる。
凶器みたいなものが頬にべちんと当たってうっとりした。
「食べてい?」
口を開けながらそう聞いたらなんだか弟が満足そうだった。
「ほんと、行き届いてるね。」
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