もーそーわんしーんまとめ①5/16-5/25 - 10/11

ーお題ガチャより「媚薬付け」をテーマにえっちな話を書く―
21時。兄の部屋へ静かに入る。ベッドの上で壁の方を向いた布団の固まりがせわしい呼吸にあわせて上下している。
19時に今日も内服。十分効いている時間だ。
そっと近づいてベッドの端に腰かけると、はーはーと息を継ぐ音がよく聞こえた。
髪をなでると肩が激しく跳ねる。いつもと同じ反応につい口元が緩んだ。
兄さん、と声をかけて布団をめくると、腰から先は何も身につけておらず、両足の間に伸ばされた右手の指が2本後ろの孔にささっていた。むき出しの中心部はそこそこの硬度を保ったまま、その右の手首を白く汚している。
性的興奮を高める薬。初めて体の奥を暴いた時に少しでも苦痛を減らす目的で使った。
2回目からは兄の言い訳の余地を残すため定期内服とした。自分の意思ではない、これは薬剤による強制的な高まりだからと何度か言い聞かせるうち以前よりも素直に体を明け渡すようになってきた。そろそろ仕上げの段階。
「今日は待てなかったの?」
見られているから控えめだとはいえ、我慢できない指がそろそろと孔を出たり入ったり止まらない。
「い、つもよっ…り、あつ…いぃ」
「昨日も一昨日もあんなに激しかったのにね。」
「おま、えがっ…変、なののませ、るから…っ。」
兄の背中に沿うようにベッドにすべりこむ。耳を食みながら背中を撫でて、後孔に自分の指ももぐりこませた。狭い肉の中で兄の指と絡まりながら壁を押し広げる。
「ここに、入るの想像した?」
「うんっ…うん…」
「そんなに俺の気持ちいい?」
「いいっ…あ、ぅうっ…!」
言葉でなじると揺れている腰の動きが大きくなる。ちゃんとお願いしてと耳に注ぎ込むと、ひと際大きく震えた兄が、ずるりと孔から指を引き抜いて、自ら臀部をつかんで広げた。
「お前のっ…ちん、ぽっ…いっ…れて…!」
涙目で真っ赤になった顔を壁に見せているのが残念だが、なかなかの仕上がりだ。自分に賛辞を贈りたくなった。ほとんど何の前戯もせず自分自身だけでここまで緩みきった体が、こんなにも求めてくる。
最低限自分の陰茎が出るだけボトムの前を開けて、固くなったそれで狙いを定める。左右の肉が開かれているから、先っぽにちゅうと吸い付いてきたのがよく見えて、何度か離してはくっつけた。
「ひとつ教えてなかったことがあるんだけど。」
ずぶ、と頭をめり込ませる。
「あああっ…なっ…ん?」
ず、ず、ず、とゆっくり奥へ進めるとなめらかな壁に歓迎され絡み取られる。下生えがぶつかるまで全部入れて、耳たぶを噛んだ。
「プラセボ。って知ってる?」
「ひぎっ…う…あぁぁ…」
聞こえているかどうかわからないから、耳の穴に向けて話しかけてやる。
「一昨日からもう、あの薬、中身なかったよ。」
よ、と言い終わるのと一緒にゆっくり腰を引く。
「ふんんん…!な、に…」
「昨日も一昨日も、外側だけだった。薬は、入ってない。」
気持ちよさとわからなさで困惑した顔を耳越しに見て手で下腹部を支え、ぎりぎりまで引き抜いたものを、今度はさっきより強く、押し入れた。
「や、ぁああ、っ…!」
「兄さんえらいね。ちゃんと体が覚えたね。」
奥でぶつかったところを押し上げるように揺すると、ぐるぐるとうねるような動きで中が応える。
「ぁっ…あんん、う、ふぅ、…」
最後の一押し、とまた抜けそうなところまで引いて、止めた。
「そんなに俺の気持ちい?」
さっきと同じ問いかけに、兄はもう考えることを放棄した頭を激しく振った。
「いいっ…いいか、らっ」
なによりもいま気持ちよくしてもらえることだけでいっぱいになっている姿に満足し、思い切り腰をぶつけた。
明日からもう、定期内服は必要ない。

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